当法人では、「精神障害1級」「精神障害2級」「たぶん2級か3級の精神障害の手帳を取れそうなASD+ADHD」「精神障害3級」「ヤングケアラー」「難聴」などなどの個性あふれる方々に、その才能を余すことなく活かしていただくために集まっていただいています。別の表現を使うと、既存の福祉の制度によるセーフティネットでは、網の隙間から漏れ落ちてしまった方々が、しかたなく身を寄せ合っています。私自身もそうなのだろうと思っています。
が、あまりに個性的なために、また、新型コロナウイルス感染症の蔓延が広がるがゆえに、対面でのコミュニケーションがうまくいかず、ちょっとギスギスしています。
もちろんいいこともありますが。
私が想定している理想の職場のイメージとしては、下記リンク先のtogetterにおいて紹介されている職場の「オンラインを活用したリモートワーク版」という感じですが、一歩づつ近づいて行っている気がしています。
才能あふれる変態ばっかりですが、この人たちがチームになったら、どれだけステキなことになるのでしょうか。期待しかありません。
とりあえずこの期待と妄想を現実のものにしていくべく、令和4年1月中旬よりZOOMのプロアカウントを取得してみました。チームでのディスカッションやコミュニケーションの充実に資するものにしていきたいと思います。
さて、この理想と妄想を、確実に現実にするためには、まだまだ知見が足りないと思いました。そこで、令和4年1月19日・20日に北九州市小倉で開催された「障害者職業生活相談員資格認定講習」を受講してまいりました。
偉大なる漫画家・松本零士氏を輩出した地・小倉。その中心駅の小倉駅界隈には、『銀河鉄道999』や『宇宙戦艦ヤマト』、『宇宙海賊キャプテンハーロック』などのキャラクターたちのモニュメントが、街中いたるところに。まるで暮らしの中に、漫画作品の世界が溶け込んでいるかのよう。
そんなモニュメントたちに声援を受けながら、2日間の講習を受講してまいりました。
この講習は、下記の制度・仕組みに基づいて開催されています。
「5人以上の障害のある労働者を雇用する事業所では、「障害者の雇用の促進等に関する法律」により、厚生労働省で定める相談員の資格を有する労働者の中から障害者職業生活相談員を選任し、職業生活全般における相談・指導を行うよう義務づけられています。」
当法人では、雇用によって関係性を維持している方もいますが、雇用に寄らず、登録や連携するパートナーの方もいますので、必ずしもこの講習を受けなければいけない…というわけではありません。また、受けてもそんなにメリットがあるわけでもありません。が、私は受けてよかったと思っています。
それは「一人で抱える愚」が明らかになったこと。講師陣の専門家の方々も、主催される機構の方々も、そしてワークショップ等でご一緒した他の会社の総務・人事部門の方々も、それぞれの悩みや課題を、当事者の方の尊厳を守るために前向きな姿勢でお互いのノウハウ・経験を惜しみなく共有してくださいました。もちろん、限られた時間の中で、個人情報を出さずに…なのですけれども、「私は一人で抱え込まなくていい」ということを実感するのには十分でした。
学んだことを活かすとともに、今回学んだことを、仲間の皆さんに伝えて広げていく努力を重ねてまいりたいと思います。また、お困りの方々に、みんなで幸せになるためのお手伝いができるように、さらに努めていきたいと思います。