「内部統制の重要性」や「利益相反行為の防止」について、ChatGPTに聞いてみました。

あなた

営利を目的としない組織運営において、「利益相反」や「背任」「横領」といった現象が発生するとしたら、どのような原因が考えられますか。いくつかの考えられる原因を挙げて、論じてください。

ChatGPT

営利を目的としない組織においても、利益相反や背任、横領などの現象が発生する可能性があります。これらの問題が発生する原因は多岐にわたりますが、以下にいくつかの考えられる原因を挙げてみましょう。

  1. 組織文化や価値観の欠如: 組織の文化や価値観が十分に明確でない場合、メンバーが適切な行動をとるための指針が欠如してしまう可能性があります。このような状況では、個々のメンバーが自己の利益を優先することが誘発され、利益相反や背任のリスクが高まります。
  2. 適切な監督やコントロールの不足: 組織内の監督やコントロールが不十分な場合、不正行為を行う機会が増えます。組織が十分な内部統制を持たない場合、横領や背任のリスクが高まります。監査機能が弱い、責任が明確でない、あるいは組織全体のトランスペアレンシーが不足している場合、問題が見逃されやすくなります。
  3. リーダーシップの不適切: 組織のリーダーシップが適切でない場合、組織の方針や目標が不明確になり、メンバーのモチベーションや行動が乱れる可能性があります。リーダーシップが透明性や誠実さを欠いている場合、組織メンバーは模範となる行動を見出しにくくなり、不正行為が起こりやすくなります。
  4. 業績のプレッシャー: 業績のプレッシャーが高まると、メンバーが不正行為に走るリスクが高まります。業績目標に達するためには、正当な手段だけでなく不正な手段をとることも誘発される可能性があります。特に資金不足や予算の制約がある場合、組織メンバーが不正行為に走る誘因が高まることがあります。

これらの原因は単独で発生することもありますが、通常は複数の原因が相互に作用して問題が発生します。組織がこれらのリスクを最小限に抑えるためには、透明性の確保、内部統制の強化、適切なリーダーシップの確立などが重要です。

あなた

上記の4つの原因に起因する不正行為の例を教えてください。

ChatGPT

それでは、それぞれの原因に起因する不正行為の具体的な例を挙げてみましょう。

  1. 組織文化や価値観の欠如:
    • 例えば、組織が倫理的な行動や透明性を重視していない場合、メンバーが自己の利益を最優先し、他のメンバーや組織の利益を無視することがあります。このような状況では、利益相反が生じ、メンバーが組織の資源や情報を不正に利用する可能性が高まります。
  2. 適切な監督やコントロールの不足:
    • 監督やコントロールが不十分な場合、例えば経費の不正使用や資金の横領が発生する可能性があります。組織が適切な監査を行わず、責任者が十分な権限を持たない場合、不正行為を見逃すリスクが高まります。
  3. リーダーシップの不適切:
    • 不適切なリーダーシップが原因で、例えば組織のリーダーが自己の利益を優先し、組織の利益や価値観を無視する場合、その行動が他のメンバーにも影響を与え、不正行為が横行する可能性があります。
  4. 業績のプレッシャー:
    • 業績のプレッシャーが高まると、メンバーが不正行為に走る可能性が高まります。例えば、予算の制約や業績目標の達成を求められる状況で、組織メンバーが売上数字を水増ししたり、経費を不正に計上したりすることが考えられます。

これらの例は、それぞれの原因が不正行為を引き起こす可能性があることを示しています。組織はこれらのリスクを理解し、それぞれの原因に対処するための対策を講じることが重要です。

あなた

偶発的に、意図せざる不正行為が発生していたとした場合に、その行為の実施者と監督者に対して是正を指摘する際に留意すべきことはなんでしょうか。自発的に是正を行ってもらうとともに、再発防止策を施してもらうにあたり、アサーティブに伝えるための方策があればご紹介ください。

ChatGPT

意図せざる不正行為が発生した場合に、実施者と監督者に対して是正を指摘する際には、以下のような留意すべきポイントがあります。

  1. 客観的な証拠を提示する: 是正を指摘する際には、客観的な証拠を提示することが重要です。具体的な事実やデータを元に、問題の本質を明確にし、誤解や誤った解釈を避けるよう努めましょう。
  2. 非難や攻撃的な言葉を避ける: 是正を行う際には、相手を攻撃するような言葉遣いやトーンを避けることが重要です。相手を非難するのではなく、問題の解決に焦点を当てるよう心がけましょう。
  3. 双方向のコミュニケーションを確保する: 是正を行う際には、双方向のコミュニケーションを確保することが重要です。相手の意見や立場を尊重し、共通の理解を築く努力を行いましょう。
  4. 具体的な改善策を提案する: 是正を行う際には、具体的な改善策を提案することが重要です。問題の再発防止策や改善点について、明確かつ実現可能な提案を行いましょう。
  5. 解決の共同責任を強調する: 是正を行う際には、解決の共同責任を強調することが重要です。問題の解決には双方の協力が必要であり、共同で対処する姿勢を示しましょう。

これらの方策を用いて、アサーティブに是正を指摘し、再発防止策を施してもらうことが重要です。相手との対話を通じて、問題の解決に向けた共通の理解と協力関係を築くことが大切です。

あなた

上記のアサーティブな是正要求が、残念ながら受け入れられなかった場合に、行うべき選択肢があれば教えてください。

ChatGPT

アサーティブな是正要求が受け入れられなかった場合、以下のような選択肢が考えられます。

  1. 上級管理者や組織の倫理委員会に報告する: 問題が解決されない場合、上級管理者や組織の倫理委員会などの関係者に問題を報告することが考えられます。このような第三者の介入によって、より高いレベルでの対応が期待されます。
  2. 組織の規則や法的手段を活用する: 問題が解決されない場合、組織の規則や法的手段を活用して問題に対処することが考えられます。労働法や内部規則に基づき、適切な手続きを踏みながら問題解決を求めることが重要です。
  3. 外部機関に通報する: 問題が解決されない場合、外部の監督機関や関連当局に問題を通報することが考えられます。このような第三者による介入は、組織内での問題解決が難しい場合に有効な手段となる場合があります。
  4. 退職や組織を離れる: 問題が解決されない場合、自身の健康や安全を最優先に考え、退職や組織を離れることを選択することもあります。このような選択肢は、問題解決が困難な場合や自己の利益を守るために取ることができます。

これらの選択肢は、問題が解決されない場合に検討すべき手段です。しかし、各選択肢を選ぶ前に、状況を冷静に分析し、可能な限り問題解決に向けて協力を求める努力をすることが重要です。

あなた

ここまでに挙げていただいた流れを、組織内の内部研修で取り上げたいと思います。倫理や監査、公益通報という単語を使わずに、しかしそういった概念を知ってもらわないといけない方々(たとえば大学卒業後5年程度内の経験者や、はじめて管理職になる方など)の心に響き、受講したくなる動機づけをもたらす研修タイトルの例を5つ程度紹介していただけませんか。

ChatGPT

結びつけるのは挑戦ですね。では、心に響く研修タイトルをいくつかご提案します。

  1. 「倫理的リーダーシップの鍵」
    • 倫理的なリーダーシップの重要性と、組織内での実践方法に焦点を当てた研修です。
  2. 「透明性と信頼性の築き方」
    • 組織内での透明性と信頼性の向上を目指し、具体的な方法やツールについて学ぶ研修です。
  3. 「責任ある組織文化の構築」
    • 責任ある組織文化の重要性と、個々のメンバーが責任を果たす方法について学ぶ研修です。
  4. 「不正を防ぐための手法とは?」
    • 組織内での不正行為のリスクを理解し、それを防ぐための具体的な手法やアプローチについて学ぶ研修です。
  5. 「組織内の健全なコミュニケーション術」
    • 健全なコミュニケーションが不正を防ぐための重要な要素であることを学び、それを実践するためのスキルを磨く研修です。

これらのタイトルは、倫理や監査、公益通報といった概念を直接的に使用せずに、それらの概念に関連するテーマや重要性を示唆しています。組織内のメンバーが研修に参加したくなるような、魅力的で意義のあるタイトルになっています。

あなた

ここまでに挙げていただいた流れを、さらに組織内の内部研修で取り上げたいと思います。本来知っておいてもらうべき経営者層と、「営利を目的としない組織」に出資を行ってくれているステークホルダーや、連携する外部の企業のCSR担当者とともに学ぶ際の、潜在的受講予定者の心に響き、受講したくなる動機づけをもたらす研修タイトルの例を5つ程度紹介していただけませんか。

ChatGPT

組織内の経営者層や外部のステークホルダー、CSR担当者と共に学ぶ研修タイトルを考えてみますね。

  1. 「社会責任と企業価値の共創」
    • 社会責任の重要性と企業価値向上の関連性に焦点を当て、経営者やステークホルダーが共に学ぶ研修です。
  2. 「持続可能な未来を築くためのリーダーシップ」
    • 持続可能な経営とリーダーシップの関係について学び、経営者層やステークホルダーが共に持続可能な未来を築くための戦略を考える研修です。
  3. 「イノベーションと社会課題の解決」
    • イノベーションを通じた社会課題の解決に焦点を当て、経営者層やステークホルダーが共に学び、新たな価値創造の可能性を模索する研修です。
  4. 「パートナーシップと共同責任の重要性」
    • パートナーシップと共同責任の概念について学び、経営者層やステークホルダーが連携して社会課題に取り組むための枠組みを考える研修です。
  5. 「組織の持続可能性と信頼構築の戦略」
    • 組織の持続可能性と信頼構築の重要性に焦点を当て、経営者層やステークホルダーが共に学び、信頼される組織の構築に向けた戦略を考える研修です。

これらのタイトルは、経営者層や外部のステークホルダー、CSR担当者と共に学ぶ研修を魅力的にアピールすることができます。持続可能性や社会貢献の重要性に焦点を当て、共通の目標に向けて協力する機会を提供します。

あなた

上記のような研修講師を外部から招聘する場合、どのような専門家を探したらよいでしょうか。一般的には「コンサルタント」になるかと思いますが、「こういう経験がある方」「こういう学修を重ねてきた方」など、もう少し詳しい属性を留意すべきと思いますが、示唆があれば教えてください。

ChatGPT

経営者層や外部のステークホルダー、CSR担当者と共に学ぶ研修を提供する場合、適切な専門家を探すためには以下のような属性や経験を留意することが重要です。

  1. 経営戦略や持続可能性に関する豊富な経験: 経営戦略や持続可能性に関する豊富な経験を持つ専門家が望ましいです。企業の経営層やCSR担当者と共に学ぶ場合、実務経験や成功事例に基づく知識が重要です。
  2. 学術的なバックグラウンドや研究活動の経験: 学術的なバックグラウンドや研究活動の経験を持つ専門家も価値があります。最新の理論や研究成果を組織内に導入し、実践的なソリューションを提供することが期待されます。
  3. コンサルティングやトレーニングの経験: コンサルティングやトレーニングの経験がある専門家は、研修プログラムの設計や実施において効果的なリーダーシップを発揮できる可能性が高いです。参加者のニーズに合わせたカスタマイズやフィードバック提供が期待されます。
  4. コミュニケーションスキルと説得力: 専門家が持つコミュニケーションスキルや説得力も重要です。経営者層や外部のステークホルダーとの対話や議論をリードし、参加者の関心を引きつける能力が求められます。
  5. 実績や信頼性: 過去の実績や信頼性も専門家の選定において重要な要素です。業界や分野での信頼性や専門知識の評価が高い専門家を選ぶことが望ましいです。

これらの属性や経験を考慮しながら、経営者層やステークホルダーと共に学ぶ研修に適した専門家を選定することが重要です。

【情シス日記】近頃の黒猫さんの様子など

我が家の黒猫「さくら」の最近の様子などご紹介します。
ちょっと仕事で疲れているので、息抜きとさせてください。

今、5歳ですが、体重5.9kgありまして、そこそこ大きく育っています。
身体の上にこの細い足で乗られると、けっこう痛いのです笑

昼間、デスクワークの時には、机の上に乗って、窓の外を眺めたり、部屋の中を見ていたりして、ニャルソックやっています。

余談ですが、スマートフォンを床に落として、ガラスフィルムにヒビを入れました。
今はガラスフィルムを貼っていないので、次落としたら本体に影響が出るかもしれません。
スマートフォン1台購入とパソコン1台購入で、スマートフォンのほうが高い時代、痛い出費になるのは避けたいです。

日常生活の余談でした。

【情シス日記】夏目漱石と宮沢賢治

忘れた頃にやって来た、ボスからのレターパックに詰め込んであった本です。
夏目漱石も宮沢賢治も、長編ものは最後まで読んだことが無かったので、難しい本をちょっとお休みして、こっちを読んでみようかな、なんて思っています。

感想文、書けるか分かりませんが、時間作れたら、何かしらアウトプットするかも、です。

【情シス日記】宅建の試験会場通知が届きました

なぜか2通届きましたが、令和5年度の宅地建物取引士の試験会場通知ハガキです。
関係法令の用語解説から始まって、テキストを読み進めていますが、こんな時に限って情報処理能力の低下が現れたりして、思うように進んでいません…(´・ω・`)

試験日まで2か月無いんですけどね、、、

それでも、やれるところまでがんばって、合格圏内に飛び込むしか無いんで、がんばりまする。
そろそろ過去問も2巡目くらい行きたいところではありますが、もうちょっと読み込んでからかな。
あまりゆっくりもしていられませんが。

そんなわけで、情シスさん、なぜか宅建の勉強がんばってるよー、というお話でした。

【情シス日記】「経営参謀の発想法」第2章を読んで

さて、第2章について。

インプリシット・ストラテジーという聞き慣れない言葉から入ります。これは「隠れた戦略」と訳すようで、社外に明確に示した戦略とは異なるものを指します。戦略が無いことも戦略とされていて、明示された戦略(エクスプリシット・ストラテジー)は存在しない、としている企業であっても、社内で行われている戦略は何かしら存在するとしていて、それを「インプリシット・ストラテジー」と呼称するそうです。

続いて出てくるのが「PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)」です。これについて何度も読み返してみたのですが、自分の理解がイマイチのようで、もう少し読解を深めなくては、と思いました。

ということで、第2章では「自社の戦略を把握する」という見出しで書かれていました。

引き続き、第3章へ進みます。

【情シス日記】「技術者倫理入門」第2章を読んで

この章では「技術者は専門家であるか」ということについて書かれています。技術者(engineer)と技能者(technician)、専門家(professional)について前置きした上で、日本における技術者の定義として技術士を例に挙げています。

結論については本書を読んでいただくとして、私自身、技術者と技能者のどちらだろう、と考えたときに、どちらも該当しないのでは、というような気さえ覚えてしまうのです。

倫理観については、前回書いたようなものを持っていますが、それが専門家としてのスキルもしくはリテラシーとして正しいものであるか。そういうことについて考え始めると、夜も眠れなくなりそうです。実際、最近睡眠リズムがおかしいのですよね…っと、脱線しました。

技術士というレベルの境地に達していない私、技術士というものに憧れや尊敬を抱いていますが、さてはて、そこにたどり着くためにはどれほどの研鑽が必要なのか。これは言わずもがなでしょうね。

【情シス日記】「経営参謀の発想法」第1章を読んで

昨日に続いて、今日もボスから(以下略)である本の紹介。

まず、第1章では「戦略」について記されています。軍事用語である「戦略」とはどういうことか、から始まって、軍事と経営の違いに言及されています。

「タクチーキ」「ストラトギー」「ストラテジー」「タクティクス」「オペレーション」などの用語が紹介され、初めて聞く言葉も出てきて、戸惑う私でありました。

ハワイ戦線を例に挙げて、用語解説を踏まえながらの経営モデルとの話が紹介されていますので、興味のある方はご一読ください。

このまま、2冊の本を交互に章単位で紹介というか読感をのせていきます。

【情シス日記】「技術者倫理入門」第1章を読んで

いつものように、ボスから送られてきた「技術者倫理入門」という本。もともとサーバやネットワークの管理をしていた立場からすれば、倫理について一般的なリテラシーは身につけているものと思っています。学生の頃、大学付属学校から講師としてやってきた人の講義を受けていたとき、その人が「管理者は全ての電子メールを盗み見ている」という発言をしたので、休憩時間に意図を尋ねると「そんな発言はしていない」とか言い出して、その後の講義で目を付けられていろいろアカデミックハラスメント受けましたが、結局履修放棄したことを思い出しました。過度な正義感で動くとこうなるんですね。それはさておき。

第1章では、アメリカのスペースシャトル・チャレンジャー号を例に挙げて、組織の中の技術者の動向などが書かれています。世界中から注目されていた打ち上げでしたが、結果爆発事故となってしまったこの件についての解説となっています。

組織内における技術者の立場、むずかしいことは私も身をもって感じています。組織のためと半ば強制されて、倫理のかけらも無いような作業を受けざるを得なかったこともありました。そのような条件下で、技術者がどこまで倫理観を捨てずにいられるか、そういうことに関する問いかけをしてくるテキストです。

ここ数日、ニュースで中古車取扱業者の組織ぐるみではないかと疑われている事案もありますが、なかなか自分の信念だけを貫くのは難しい世の中なのだなぁ、と感じています。

本書を読むにあたり、いろいろ私自身も思うところはあるのですが、そんな価値観のすり合わせみたいな作業を経ながら、読解していこうと思っているのでありました。

「長崎県栽培漁業・資源管理型漁業推進協議会」の委員をさせていただくことになりました。

公募委員に応募していたところ、行政の方々のお眼鏡にかなったようで、委員を仰せつかることになりました。会議自体は年に数回とのことですが、ご期待に応えられるように努めて参りたいと思います。

なお、応募にあたっての書類の一部をご紹介します。

 世界では、人口の増加が続いており、それによって食料に対する需要が増大しています。さらに、水産物の需要もそれらに連動して飛躍的に伸びています。我が国においては、人口減少とそれに伴う水産業に従事する労働力が減少傾向にあるとともに、国力の低下に伴って漁場や市場で競い負け、収穫や輸入すら厳しい未来像が浮かびます。さらに言えば、飼料や燃料の高騰は、栽培漁業・資源管理型漁業の可能性すら閉じかねない厳しさもありえるものとも懸念が浮かびます。しかしながら、これから生まれてくる子どもたちを含めた『「次世代の食」を支える漁業』を技術面そして経営面で育成していくことは、絶望と戦うのみならず新たな未来を創造する大事な開拓と挑戦であろうと考えます。

 私個人は、これまでの人生の中で、漁業に接点はございません。しかしながら、農業分野におけるGAPとHACCPの普及の活動を一つの生活の糧としており、漁業への課題と可能性について、魅力的に見えております。産業としての漁業と、漁村という地域の暮らしと営みを支えていくことや、海からの食料供給とそれを支える飼料・燃料・人材などの必要要素の関与・連関の仕方、さらには海洋における生態系の維持といった体系的な理解を深めていくことを通じて、「食の安全・安心を守る立場」から何かささやかにでも貢献させていただくことができればと考えております。

 最近は、壱岐市における「とらふぐ」や、五島市における「まぐろ」の養殖について関心を持っております。洋上風力発電や太陽光発電による電力供給を取り入れるなど、新しい試みが進められていると聞いております。クジラなど、かつての船団による遠洋漁業から、こうした新たな形態を取り入れた「栽培漁業」「資源管理型漁業」へ姿を変えようとしている長崎県の漁業への期待は、ますます広がるものと思います。

 今回、この作文を作成するにあたり文献を眺めますと、世界中で、そして日本で、さらに言えば長崎県において、多くの漁業者、加工業者、水産物流通業者等が水産資源に経済的・社会的・文化的に依存していることがよくわかります。また、魚やウニなどへの餌に昆虫や食物残渣を活用している事例や、魚とその排泄物・餌の残渣を農業に活用している事例など、環境負荷の逓減をめざしたエネルギー対策やゼロエミッションを目指す活動が各所で進められていることも目立ちます。こうした取り組みについて、長崎県内の隅々に漁業者や漁業行政等の思いが染み渡り、また各地の主体間で連携・協働が進むような一助になればと考え、応募させていただいた次第です。